天皇と軍隊 映画 ネタバレ注意
国家主義の誘惑 映画 ネタバレ注意
2017年の日本の監督によるフランス映画。
全体としては明治維新以降の歴史のおさらいのような内容が多いと思いました。
南京大虐殺について否定する政治家が出てきます。南京大虐殺は東京裁判で認定されています。これを否定することは東京裁判を否定することになるわけです。外交としてどのように対応するのか、現実として可能なのか不思議な気分になりました。
終盤の今上天皇陛下のおことばについて。
2016年の参議院選挙は7月13日に行われました。
NHKの退位についてのスクープは選挙の3日後の7月16日でした。
これは意図があるとこの映画では解釈されています。
この映画の舞台挨拶で、監督の話を聞くことが出来ました。
監督としては天皇陛下をお守りしたいと思っていること。
天皇陛下の言葉は国民の一人ひとりが解釈することであるという考えがあるということ。
平成が終わることをきっかけにオウム真理教事件の加害者の死刑が執行されたこと。
この映画と「天皇と軍隊」という映画は二つで一つということ。
沖縄スパイ戦史 映画 ネタバレ注意
第2次世界大戦末期の沖縄戦の話。
当時のアメリカ軍が撮影した映像が出てきます。
その映像は2014年の映画「野火」を思い出しました。
全体の構成は3部として観ました。
前半は少年兵について。
戦争で少年兵が闇雲に戦いに連れ出されることはよくあることだと思っていたので驚きはありませんでした。
ただ、沖縄の10代の少年が命を落としていくのはやりきれない思いです。
指揮官も20代前半だったでしょうか。
中盤は戦争マラリアについて。
この話は以前から知っていましたが、これもやりきれない思いになります。
終盤は同士討ちについて。
直接的な戦闘のなかった北部では同士討ちがあったという話。
戦争の極限状態から周りの人間を信用出来なくなり、スパイだと疑いをかけると証拠がなくても殺してしまったそうです。
元々の住民同士が行ったので、戦後も話が表に出てくることは少なかったようです。
感想としては、軍は目的達成を目指すが、その手段を国民が確認する必要があるのかな。
つまり、住民が同士討ちを始めてしまっても、敵国に情報が渡るぐらいならば殺し合いをしてくれた方が目的達成の為には都合が良いと軍は判断する。
国民、住民が考えていることと、軍の目的は必ずしも一致しないということ。
その時に相手の武力侵攻を阻止することと、住民を保護することをどのように自衛隊は両立させるのか。
カメラを止めるな! 映画
面白かったです。
脚本を緻密に練り上げたのかなぁと思いました。
2年前にこの映画を観ていたら
どうだったのかなぁと。
お約束なのかわかりませんが
念のために書いておきます。
よろしくでーす。
午前10時午後3時 遊佐未森
遊佐未森を聞く。昼下がりの風か。