火を噴く惑星 映画

1962年、昭和37年のソ連の映画。ロシアンカルトより。

SF映画で金星探検の話です。昭和37年の日本映画では「キングコング対ゴジラ」が上映されています。
ソ連産のゴジラは小さめです。
この映画の1年前にソ連は人類初の有人宇宙飛行に成功しています。映画の中では船内で遊泳するシーンもあります。当時のソ連の宇宙開発に対する自信、世界最先端である感じが伝わってきました。
前半は火星上陸前の状況を船内の描写で丁寧に説明しています。後半はミニチュアも出てくるSF的な見せ方になります。
宇宙空間で宇宙船をハンマーでガンガンたたくサリュート7というロシア映画を観ましたが、映画というものは色々と受け継がれるものなのかなあとも思いました。
終盤のSFとしての展開は面白いです。
ジョンと共に帰ることが出来ないことでクルーが涙する。
例えばAI搭載のアンドロイドとクルーの関係とみなすとどうなるか。

人類の起源はどこなのかという問いかけも簡単ではないと思います。
水面に映る影の演出を回答とします。

人類の起源を映画で取り上げるとき、共産主義的には宗教のバイアスがほとんどなく、科学の力が全面に出るのかなとも思いました。
検閲は厳しそうですが。