ラッカは静かに虐殺されている 映画

このブログでIS、ダーイシュについて書いたのはモスル侵攻が最初だと思います。

そもそもダーイシュと呼ぶのか、この映画の字幕のようにISと呼ぶのかという話もあるわけです。
またダーイシュがムジャヒディンを名乗る場合、兵士と呼ぶのか、聖戦士と呼ぶのか。
ラッカはダーイシュに占領されていました。
そこでダーイシュは市民を虐殺し、市民側はジャーナリストとなって世界にスマホで撮った画像を送信するのでした。
ラッカからトルコなどに逃げてジャーナリストとして告発しているとダーイシュが追いかけてきて殺害をもくろむわけです。
あくまでこの映画はシリアのラッカ住民の目線で描かれています。
パリでダーイシュのテロがあったことを伝える報道が映像として出てきます。
不都合な真実2という映画の撮影中にこのテロがあったと思います。それはアメリカ目線のテロ事件としての伝え方だったのかもしれません。
ドイツに逃げてもラッカの人たちは極右勢力による外国人排斥運動に直面します。

日本に住むブログ主としては非常に示唆に富む映画だと思いました。
国家、人種、宗教などに関わらず、戦争や内戦になるとこの映画のような残虐なことは頻繁に起こることだと思います。
綺麗な戦争などというものはほとんどないと思うのです。
この映画を観て、外国は怖いから関わらない方がいいと思う人もいるのではないかとも思いました。
しかし、紛争、戦争を回避しようと試みたり、自ら戦争に武力介入することなく、圧迫と偏狭を除去する努力が大事なのかなと思うのでした。