太陽を盗んだ男 映画 ネタバレ注意

ジュリーが原発からプルトニウムを盗む映画。

樹木希林が万引きする話に勝るとも劣らない。
この映画を観ている間、漫画の「ワールドイズマイン」が頭の中を何度かよぎりました。
前半にバスジャック事件が起こります。
運転手と学生にフォーカスを当てたらユリイカになるかなと思ってみたり。

住んでいる家をラボにしてプルトニウムから原爆を作ります。
この映画は1979年の公開。バケツで臨界事故を起こしたのは、その20年後。
原爆を持っている犯人に対して、警察がなんとか追いつめようとします。
シン・ゴジラのような住民の避難は行なわれません。パニックにならないようにしたのかもしれませんが。

ジュリーは9番を名乗ります。
それでは北朝鮮は何番なのだろうと思ったのですが、核が世界中に拡散していてよくわかりません。
そしてプロ野球を試合終了まで地上波で放送してほしいと脅迫しますが2018年はDAZNとかあるのです。

マスコミも出てきますが、ラジオ番組が聴取率の為に犯罪者と一緒に行動するシーンがあります。
この辺りのモラルの低さはわざとなのかもしれませんが、なんとも言えない。
1979年に公開されていますが、2018年に観ても約40年間の様々な出来事が背景として折り重なっていて興味深い。

広島に原爆が投下されてから34年後であり、福島の原発が爆発する32年前の映画。