ワンダーランド北朝鮮 映画 ネタバレ注意

感想から書くならば北朝鮮プロパガンダ映画だと思いました。

内容は興味深いが面白いという感じではありませんでした。
韓国出身の監督がドイツ国籍を取得して北朝鮮を撮影するということですが、ドイツではあるけれど、旧東ドイツの影響はないのだろうかとうがった見方をしてしまいました。
前半の白頭山の説明やプールの運営の説明はプロパガンダだろうなあという印象でした。
中盤以降の農村部や地方都市での撮影は頑張ってプロパガンダにしようとしているのかもしれませんが、ちょっと雰囲気が違いました。
縫製工場の映像がありますが、北朝鮮の工業化はそれなりに進んでいると認識しました。
縫製工場で作られた衣類は中国を介して輸出されていて、それは5年前からと説明しています。
この映画は2016年公開なので、撮影されたのは2015年ぐらいなのでしょうか。
工場長のような女性は北朝鮮に対する経済制裁の意味も理解していました。
こうして見ると2018年の米朝首脳会談が開催された意味として経済問題が関わっているのだろうかとも思うのでした。
終盤には取材を受けていた家族が1930年代に活躍して胸像もある軍人の一族であることが紹介されます。

韓国の人も北朝鮮の人も同じ民族であり、統一した国家の樹立を望んでいることが良くわかります。
問題はやり方でどのように統一するのか、軍事的なのか、平和的なのか。
日本からは軍事的手段に走らないように注視するということなのかもしれません。