乱世備忘 映画 ネタバレ注意

市民的不服従の話。

ポリス・ストーリーという映画は1985年の映画。
ジャッキー・チェンも遠くに行ってしまったような。
この映画の背景をブログ主が思うままにまずは書いてみます。

香港は中国から英国に長きに渡って租借されていました。それが1997年に中国側に返還されて一国二制度の元で運営されていくはずでした。
しかしながら実際には行政長官を普通選挙で選べないなどの民主的な運用が行われていないのでした。
市民側から見れば英国に支配されていたが、今度は中国に支配されることになり、自分たちが民主的な有権者になれないということです。

そんな訳で映画の前半は普通選挙を求めてデモを行なって行きます。路上に寝泊まりしてホームレスのようにもみえますが。
後半はデモの落とし所を探るような場面も出てきます。勢いでデモを始めたけれど、いつまでどのように続けるのか。中国共産党自治を簡単に認めるとは考えられない中で。

デモの中に16歳と自称する少女が出てきます。
「自分は逮捕されるかもしれない。しかし、自分のやっていることは間違っていない。」
そんなことを述べます。
正に民主主義の歴史が積み重ねられている現場の言葉です。

デモの参加者が
「香港の学校では疑問を持っても、学生が積極的に質問をしない。これは民主主義にとって良くないことだ。」
こんなことを言っていて、日本でも同じことがいえるかなあと思うのでした。

ブログ主は香港の人たちにも抵抗権はあると思うので、民主的な権利を手にしてほしいと願います。
暴力と誹謗中傷はダメだけど。