恐怖奇形人間 映画

この映画はロストカルチャーみたいだと思いました。

感想を書いてみます。

1 性的表現
最初から性的なシーンがどんどん出てきます。2017年のテレビの地上波で放送することは無理だと思いました。

この映画の世界観は暗黒舞踏で構築されています。暗黒舞踏はすごい。暗黒舞踏最強。

物語の謎は明智小五郎が推理します。テレビ版の江戸川乱歩シリーズともこの映画は共通点があるようです。
しかし昭和のテレビ版の江戸川乱歩シリーズも性的表現があるので地上波で再放送されることはないでしょう。映像として製作された昭和の江戸川乱歩シリーズは今後、多くの人が見たことがないものになるはず。いわゆる人々の記憶の彼方に行ってしまうというもの。

4 キムギドク
エンディングにかけてのストーリー展開を見ていてキムギドクの「ストップ」を思い出しました。製作の時間軸は逆ですが。
犯人が情緒的な言葉を繰り返すこと。報いを受けたということ。家族の物語であること。
この映画を作製した時代において、このエンディングがリアリティを持ったものだったのかもしれません。
ちなみに最後の花火を見るとパノラマ島奇談をまた読みたくなりました。

5 ルパンは出てこない