メキシコ万歳 映画

ソ連から見たメキシコの話。ロシアンカルトより。

セリフはなく、音楽とナレーションに導かれます。
プロローグは荘厳で、エンディングはにぎやかに。
前半はハンモックでのんびりした展開ですが、後半は一気に活劇になります。
映画の背景としては民衆が圧政に立ち上がる展開が予算の都合上作成できなかったので、圧政に苦しむ場面で終わってしまい、エンディングになります。
民衆が立ち上がる展開は1917年のロシア革命を意識して制作したかったのだろうとは思います。
内容も戦う男性兵士を支える女性にスポットを当てたものにしたかったようです。
さらに、元々はハリウッドと協力して作成したかったようです。荒野を馬が駆け回るシーンもあります。
しかし結局、ハリウッドに協力してもらえずに、撮影だけしてフィルムはニューヨークにあったようです。
1939年に撮影を開始して、監督が亡くなった後に助監督が1979年に完成させています。
今年のアカデミー賞ではメキシコ出身の監督が作品賞を受賞しましたが、今から約80年前に撮影された映画なのでした。