ザ・ビッグハウス 映画 ネタバレ注意

ミシガン大学アメリカン・フットボールの話。

Jリーグを観戦したときとなんとなく比較して観ていました。
2018年においてスポーツはどのように予算をつけて運用しているのかというと、経済システムの一部分として回っているのだと思います。
そしてスポーツを広告、宣伝の媒体として上手く活用していくということでしょう。
大学のアメリカン・フットボールの話ですが、Jリーグの運営にも参考になるのではないかとも思いました。
スタジアムグルメは地元の食材が出てくるJリーグの方がレベルは高いのかもしれませんが。

社会背景の違いとしては大学チームの試合の前に国歌を歌うこととか、軍人に対する敬意の払い方があると思いました。日本代表の試合ならばわかりますが、Jリーグの試合前に国歌は斉唱しません。

宗教観の影響もあると思いました。
サッカーのワールドカップで日本のサポーターが試合後に清掃することが話題になります。
アメリカン・フットボールの試合の後も清掃する人たちがいます。しかしこの人たちの大部分が清掃の後にミサに参加するそうです。
モラルの背景に宗教観があるわけです。
また大学は寄付を呼びかけています。奨学金を受けて大学を卒業できた人たちの感謝の声を大学の卒業生に向けて届けているのです。
大学への寄付は日本と比較するとアメリカの方が大きい額なのではないかと思いますが、これも宗教観によるものなのだろうかと思うのでした。
寄付を呼びかけるための話題として大学のアメリカン・フットボールの広告としての利用もあるのでしょう。

もう少し書くならば、アメリカでは教育に対して政府が介入しない反面、お金を支出することもないようです。そこでアメリカン・フットボールを広告媒体として寄付を募って、経営に反映させているようにも見えました。

大学経営において自らを宣伝対象としていくのは現在の経済の仕組みの中で仕方ないのかもしれません。社会的に公正であってほしいとは思いますが。
それはアメリカのみならず、日本においても大学のアメリカン・フットボール部を宣伝媒体にすれば同じでしょう。