北朝鮮をロックした日 映画 ネタバレ注意

立場によって見方が変わりそうな映画。

価値観の違いをどのように見るか。
北朝鮮にライバッハがやってきたけれど。

ライバッハ側からは失われたユーゴを見ているような。
いわゆるプロではなく、アマチュア的な行動。
検閲をするけれど責任の所在が不明。
そんな共産主義の国の人の扱い方をわかっていらっしゃる。

北朝鮮側はよくわからないところも多い。
そもそもなぜライバッハを北朝鮮は呼んだのか。
公演の前にメンバーの一人が勝手にホテルから出て行ってしまう。でも結局は不問にする。なぜ?
2015年にこの公演は行われていますが、米朝首脳会談は2018年です。
いずれにしても北朝鮮内部のかなり上層部がこの公演を許可したのではないかと考えてしまいます。
つまり場合によっては一番上が動いているかな。

日本から見れば、植民地支配をしていた日本のバンドが公演するよりは、パルチザンの国のバンドが北朝鮮で公演する方がハードルは低いと思う。
「ザ・ビッグハウス」という映画でアメリカのスタジアムで国歌を歌うシーンがあります。
この映画の中でも北朝鮮側がアリランを大事にしているというシーンがあります。
国によって表現は違うけれど、同じようなことを行なっているとも見えます。
冷静に客観的に観ると興味深いと思いました。
アイアン・スカイの映像をバックに流そうとして止められていましたが、さすがにそれはダメだろとは思いましたが。

ライバッハの音楽だけ聞いても面白いです。