眠る村 映画 ネタバレ注意

謎の殺人事件の話。

この映画を観ただけで、逮捕された奥西さん以外に真犯人がいるのかどうかわかりません。
ただし、裁判所と警察の捜査に問題があるように思いました。
裁判所の判決は証拠ではなく、自白を元に死刑を宣告しています。
警察側も証言を変更させていると描かれています。
この証言の変更は逮捕された奥西さんだけではなく、他の村の人の証言も変更させているということです。
日本の地方の村で殺人事件の証言を変えることになるということはどういうことなのか。
仮に証言を変更しているならば、物凄いプレッシャーがあったのではないでしょうか。

事件の概要から思うところを書いてみます。
犯行は葡萄酒に毒物を入れています。お酒は葡萄酒と日本酒があり、葡萄酒は女性が飲むことが想定されていた。つまり、無差別殺人ではなく、女性を狙った犯行だった可能性が高い。
警察は奥西さんの不倫関係が原因としていますが、なぜ他の男性は関係がないと言えるのかわかりません。

この話の中で一番不思議だと思ったのは、犯行に使われた毒物をニッカリンであると警察が特定した方法です。どうしてニッカリンだとわかったのか。
弁護側は後に違う毒物が犯行に使われたという証拠を提示しています。

また事件のあった公民館は取り壊しになっています。取り壊しになっていなければ、新たな証拠が出てきたかもしれません。