憲法改正と参議院合区

参議院議員の合区の問題について書いてみます。

島根と鳥取、徳島と高知では県をまたいだ選挙区が設定されています。
これは人口に比例して選挙区を作ると県をまたぐ必要が出てくる為です。
これに対して憲法を改正して、合区ではなく、県毎の選挙区を作ることが検討されているようです。
つまり、投票に格差が出てしまうことを固定するということです。
これは民主主義として問題だと思います。
投票そのものに格差を固定してしまうのは、主義主張ではなく、住んでいる地域の人口比率で物事を決めることになります。
例えば1000万人の意見より、60万人の意見が優先されるような事態は大きな問題だと思うのです。

ただし、前述の四つの県の人たちが困っていることも事実だと思います。
あまりにも選挙区が広くて自分たちの声が届いているのかと。
そもそもの問題は東京への極端な一局集中の中で少子高齢化が進んでいることです。

ではどうすればいいのか。
都内の国立の施設を前述の四つの県に引っ越したらいいのでは。つまり相対的に人口を増やしてこの問題を解決する。
例えば大学。
大学を過度に東京に集中させる必要性はないのでは。
例えば美術館、博物館。
上野辺りにある建物を引っ越ししてもいいのでは。
最新の耐震設備にして、防災も完備した建物を新たに作る。
海外からの観光も念頭に置く。

合区の問題で憲法改正するのは反対です。別の方法、手段を検討すべきと思います。民主主義のルールを守りながら、四つの県の人たちにメリットがあるように。