蹴球文化論に対する反論

蹴球文化論に対して反論を書いてみたいと思います。

基本的には面白い本で買って損はないと思いますし、書いてある内容も納得するものがほとんどでした。
ただ一つだけ、あえて反論するならば、企業名についてです。
Jリーグではチーム名に企業名を入れないことになっています。
これはチーム運営を一つの企業が丸抱えしてしまうとリスクが高いということでしょう。Jリーグが出来た後でも横浜フリューゲルスは出資していた全日空の撤退でチームが解散しました。従って継続的な経営を目指すならばチームへの出資を幅広く求めた方が安定するというロジックに基づいていると思います。
資金のある企業がチームを丸抱えしていくことは日本リーグ時代の永大産業などもあったわけですが短期的にはメリットはありますが、長期的には難しいのではないでしょうか。
今回、J2長崎が経営的に難しくなってジャパネットが支援することになりました。ありがたいことだとは思いますが、ジャパネットの出資比率が高いとそれは新たなリスクになる可能性もあるのではないかと危惧もするのです。
現状では企業名を付けたチームの参加は止めた方がいいと思いますが、全否定しないで様子は見ていきたいのと、ライセンスで厳密に定義する方法はひょっとしたらあるのかもしれないとは思います。
Jリーグクラブライセンスはドイツのブンデスリーガクラブライセンスを参考にして作成したといわれており、ACLに参加するのもアジアのライセンスが必要になる状況です。
そのドイツではレッドブルが参入しています。この参入がどのような展開になるのか様子を見たいと思います。

J1、J2、J3に企業チームが参加するのは止めた方がいいと思いますが、JFL地域リーグは問題はないと考えます。
それはマーケットサイズとして。
極論を言えばJFL全16チームが企業チームでも構わないでしょう。
そもそも企業チームは従業員の福利厚生として活動している立場もありますので、企業チーム自体は社会的にいいことだと思います。
日本全体が高度経済成長の時代に比べて余裕がなくなってきて、企業チームがもう少し宣伝媒体として機能してほしいと企業側が願っている雰囲気もまたわかります。
2017年にコンサドーレがJ1に復帰し、東芝の会社経営が厳しい時代背景の中でこのように考えました。

エクスマキナ 映画

AIの話。

AIの話はある意味、非常に難しいと思います。人間とは何か、AIとは何かという問いに答えるのはそもそも難しいと思うのです。
この映画でもチューリングテストが出てきますが、テストを行う側も自分が人間なのか不安になってくるわけです。
AIに人間の女性の外見を与えて、テストを続けることはマッドマックス 怒りのデスロードのように女性を監禁し続けることとの違いを問いかけるのでしょう。
エンディングはそんな感じでした。
AIは今現在も進歩を続けていて、映画の中でも「人間は死神を作っている」というようなオッペンハイマーの言葉が出てきます。
ちなみにブログ主はエヴァのようなAIが現れる可能性はそれほど高くなく、シンギュラさんはもう少し違うのではないかと予想しています。