スパイネーション/自白 映画 ネタバレ注意

朝鮮半島の闇の話。

この映画の中では韓国の国家情報院がでっち上げの逮捕を繰り返していることを描いています。
逮捕の対象は脱北者であり、罪状は北朝鮮のスパイであるということです。
この内容がどこまで事実なのかはわかりません。
ただ捜査というものは本来は客観的な証拠に基づくものでなければならないということ。
証拠を捏造したり、ありもしないことを自白させて証拠にしてはならないということ。
キム・ギドク監督の「網に囚われた男」を思い出しました。
この映画はエンドロールが長い。協力者の名前が延々と続く。たまにハートマークが入る。

その空気は見えない 映画 ネタバレ注意

放射能汚染の話。十年 Ten Years Japanより。

5つの作品の中では最もSF的でした。
空気という言葉は「大気」という意味と「雰囲気」という意味のダブルミーニングでしょうか。
放射能に汚染された世界であり、「風の谷」のような日本の人々。
ちっちゃな王蟲みたいなのも出てきます。

選挙に出たい 映画 ネタバレ注意

政治家の話。

1、個人として
主人公である李さんはそもそも政治的志向の強い人なのだと思う。来日せずに、ずっと中国にいたとしても何らかの形で政治に関わっていたのではないかと想像してしまう。
情に厚い人であり、選挙にでたことで自分のアイデンティティに対して思うところもあったように見えました。

2、制度として
李さんは悪人には見えませんでした。本当のところはわかりませんが。
悪意を持った人が日本国籍を取得した場合はどうなるのか。
ブログ主はこのような疑問に対する答えを持ち合わせていませんが、いくつかの対応する方法はあるのかもしれません。
参政権の尊重は前提でしょう。

3、中国として
李さんが中国共産党に関わっているかどうかはわかりません。
ただ中国共産党一党独裁制なので、日本の選挙制度は受け入れられないはずです。
香港では普通選挙導入を中国共産党が阻止したために雨傘運動が起こりました。
中国共産党の目線で見ると、中国人民が複数政党制を望む社会状況は絶対に避けたいでしょう。

この映画は見る人の政治感覚を試しているのかもしれません。

斬、 映画 ネタバレ注意

いざこざから殺し合いが始まり、連鎖していく話。

斬、の「、」は血飛沫を表現しているようです。
この映画で描きたかったのは、なぜ人は人を斬るのか、なぜ人は人を殺すのかということのようです。
したがってこの物語は観念的です。

そもそも深刻な対立を背景に殺し合いが始まるわけではありません。
そしてかたき討ちというアジテーションも描かれています。

争いの解決手段として殺害や戦争を選んだとしましす。
ところが気がつくと人を殺すことが目的になってしまう。
感情に支配されて手段と目的が入れ替わる。
そんな印象。

背負いリュックと電車

都内では電車内での背負いリュックが迷惑だと言われています。

そもそも背負いリュックは背負うものであり、背負うのを止めろというのは変な話です。
つまり背負いリュックを背負うのが問題ではなく、背負いリュックを使用できない満員の通勤電車が問題なのではないでしょうか。

特に東京は極端な一極集中であり、この人口問題は政治的な問題だと思います。
現在の安倍政権はこういった問題に無関心なままで6年が経っています。

正月にはぼんやりと考えていました。
山手線の運賃の値上げを行う。
東京から有楽町の運賃を1000円にする。
つまり一駅区間を1000円にする。
東京から新橋の運賃を2000円にする。
東京から浜松町の運賃を3000円にする。
運賃を値上げしたら、車内は空くのではないか。
そして山手線の売り上げは全てJR北海道に渡す。
そんな空想を楽しんでいました。

都内の電車を2階建にするという話が選挙で出てからもうすぐ3年になりそうです。
リュックの問題に矮小化しないで、根本的な問題を解決することを考えた方がいいのではないでしょうか。

逆算の26年

シンギュラリティまであと26年。たぶん。

現在のシステムを上手く使っても、世界は平和になるような気はします。
そう考えると、問題はシステムとか環境などではなく、人間そのものなのかもしれません。