トゥルー・ヌーン 映画 ネタバレ注意

タジキスタンの映画。イスラム映画祭より。

気象観測員のロシア人のキリルさんの話。
キリルさんの助手の女性が結婚することになります。
しかし、時はソビエト連邦解体の瞬間。
村と村の間に突然、国境が出来て、地雷が埋められます。
夫婦がそれぞれ別の国籍になってしまいます。
キリルさんは自力で地雷原を突破にかかります。

タジキスタンが悪いとか、ロシアが悪いとかそういう話とはちょっと違うと感じました。
国境に杭を打ち込む軍人に対して、彼には権限がないとキリルさんは説明します。現場の担当者はどこも大変です。
冷静に考えれば国境を作ったとしても、人の往来は上手くコントロールすれば経済的なメリットも出てくるとは思いますが、混乱の中では無理というものですね。
この映画を制作した人たち、関係した人たちはソビエト連邦解体のときに立ち会った、歴史の混乱に身を置いていたのだろうかと思うのでした。